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『アオイホノオ』島本 和彦 [マンガ]


アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2008/02/05
  • メディア: Kindle版




読書メーターに読書記録を残すようになってからはめっきりこのブログの更新減ったんだけど、『アオイホノオ』は面白すぎるのでこちらにも残す。
現在テレビ東京にて絶賛放映中のドラマ版「アオイホノオ」があまりにも面白くて手に取った原作。ドラマも面白くて原作も面白くて、両方知ってるとドラマのEDとかも面白くて最高。あと私知らなかったんだけど、データ放送でも面白情報が見られたりするらしい。今度見よう。


作品は、漫画家島本和彦さんの学生時代を描いた自伝的ストーリー。
時は1980年代初頭。同級生に後にエヴァンゲリオン監督となる庵野秀明(作中では庵野ヒデアキ)や株式会社ガイナックス創設メンバーがいて、口ばっかりで全然手を動かさない主人公のホノオモユルくんは彼らにライバル心を燃やしながら鬱屈として学生時代を過ごすのだ。
高橋留美子やあだち充をはじめとした、当時活躍していた漫画家たちへの読者目線の上から批判(というか分析)も漏れなく面白い。曰く「高橋留美子はタイミングだけで生きている」やら「あだち充は野球漫画の描き方を知らない」やらw 自分より優れた者たちを上から目線で分析して、でも自分では何もしない(ていうかお前は早く描け、と読者がツッコミを入れざるをえない)ホノオモユルくんの青春がもちろんメインなのだけれど、それにも増して同級生庵野ヒデアキの魅力的なこと魅力的なこと。正直エヴァにそんなに思い入れはなかったんだけど、先日のエヴァ祭りは見られるものは見て、見られなかったものは録画してしまった。なんなのこの逆輸入感。当時から才能のカタマリかつ大変人だった庵野くんの好感度が私の中で今急上昇。学生時代に描いたパラパラアニメ(?)の完成度といったら惚れ惚れを通り越す。ついには youtubeで庵野監督が母校にアニメを教えに行くNHKプログラムの動画見つけてめちゃくちゃ堪能したっつーの。
で、ここまで私の中で庵野監督の存在を大きくしておきながら、毎巻毎巻冒頭は「この話はフィクションである」の文字がでで〜ん!と踊るからね。最高。


ドラマではホノオくんたちの通う学校は「大阪芸術大学」になっていたけれど、漫画では「大作家(おおさっか)芸術大学」。これは活かしてほしかったけど、なんでドラマでは大阪芸術大学にしちゃったんだろう。ドラマ版でのホノオモユルは柳楽優弥くんが演じているんだけれど、狂気を感じる程のオタクっぷりで、柳楽くんってすごく演技がうまい人なんだな、というのを知った。今まであまり見たみたことがなかったので、「誰も知らない」で賞をとった子、くらいの認識だった。
ちょっとこれは、マンガとドラマ合わせて楽しむと倍々で面白くなるわ。私はそこまで濃ゆいオタクライフを送っていないし、年代的にドンピシャなのは一世代上くらいだと思うので、楽しみ方は浅いほうなんだと思うけれど、それでも十分に面白い。未読・未視聴の漫画好きの人は読んで・見て損はない作品。



アオイホノオ Blu-ray BOX(5枚組)

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  • 出版社/メーカー: 東宝
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