『アメリカンスクールはどう英語を教えているか』 [英会話]
英語教師の著者が、自分の娘がアメリカンスクールで英語を習得していく課程について書いた本。
アメリカンスクールでの授業の様子が所々に詳細に描かれていて、教える側の目線で見ると「おお!」と思わされることも多い。
同じ教材を使っても、活かすも殺すも教え方次第というのも感じる。
この方法を日本で暮らす日本の子どもに日本の学校でそのまま使うのは多いに違うと思うが、要素要素を取り入れることで、多少違ったアプローチはできるかも。学校で、というよりも、家庭なり教室なり。
文中、子どもたちがすごくたくさん作文を書かされるっていうのが紹介されていた。最初のうちは、文法の間違いはいちいち直さずに、たくさん喋らせ、書かせる。
そういえば大学時代、アメリカ人の先生の英会話のクラスで、やけに作文を書かされて、しかも特に文法の誤りを直されるでもなかったけれど、それってこういう流れなのかな。
でもあの先生、書いたもの返してくれなかった気もするので、あれがそのまま身になったとは思えないんだけど。でも、方向性はそういうことだったのかも、と、今さら結びついた。
著者の方が英語の先生という職業にもかかわらず、世代のせいか、態度などがけっこう日本的なのがちょっと微笑ましい。同じクラスの日本人の生徒の親に「おねがいします」の電話はかけておいたほうがいい、とか。
文章が非常に読みやすい。
自分の子どもに英語を教えようかな、とか、子どもに英語を教えるにあたって、いろんな方法が知りたいなと思う人の参考にはすごくいい本だと思う。
ここで紹介されている方法をそのまま使えるから、というより、ここで紹介されている方向性を取り入れてアレンジした方法を編み出す材料になるというか。
特におもしろかったのは
英語があまり喋れないうちから前置詞を丁寧に教える、とか
クラスで、習った表現を使ったオリジナルの絵本を作って、それを家で読む絵本にするとか。
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